2016/06/24 14:55

26日までルルルで開催中の「王国帽子展のオーダー帽子展」~あいの風に装う~も会期終了が迫ってきました!(こちらの企画は2016年6月26日に終了しました)
ルルル初の【オープンアトリエ】ということもあり、帽子の製作風景を自由にご覧いただいています!
来店されるお客様も帽子作りに興味津々の様子。

今日は、オープンアトリエの様子と帽子作りをブログでご紹介していきます!

王国帽子店の帽子はすべてオーダーメイドでおつくりしています。

「オープンアトリエ」
会期中のオープンアトリエの時間は毎日11時〜15時まで、店内の一角でモディスト(帽子職人)の松原亜子さんが毎日在店。
帽子を試していただいたり、オーダーを受け付けています。
実際に帽子をつくっている行程を気軽に見る事ができます。

普段なかなか見る機会のない、帽子づくり。
松原さんは仕事が早く、見る度に違う作業をしています。

スタッフも店番をしながらチラチラみたり、じっくりと見学したり。

会期中に行なっていた帽子づくりの行程を一部をご紹介いたします。

「オーダーの流れ」
松原さんと一緒に、帽子の好み、色や形を相談しながら、おつくりする帽子のデザインを決めていきます。
ルルルの店内のあちこちに飾られた沢山の帽子。気になるものは全部被ってみましょう。
会期中はオーダーの相談、サイズ計測、仮縫いまで行う、という流れ。
( オーダーから仮縫いまで約2週間、その後完成まで1~2週間 )

王国帽子店の帽子はお客様の頭のサイズを計り、“帽子の型”からつくっていきます。
帽子づくりの行程の中でも、一番時間が掛かるのが「型づくり」
型は2種類。型用の布を縫って作った“チップ”と呼ばれる白い型と、バフン紙で作った紙の型。
どちらもしっかりとした作りです。

型は帽子のデザイン、つばの形や大きさによって使い分けています。


「型入れ」
帽子の原型“帽体”を型に入れ、画鋲を使って帽子のかたちに固定していきます。
画鋲は隙間なくビッシリ。透明な画鋲がキラキラ一列に並び「これは飾りなの?」と思うほど美しい。

型入れの時点では、帽子の上(クラウン、鉢)と下(ブリム、鍔)は分かれています。


「手縫い」
カンカン帽の上と下を丁寧に手縫いしています。
カンカン帽は実は日本語!昔は固くて、叩くとカンカーンと音がしたそう。
それでは英語でカンカン帽はなんと言うでしょう?

ヒントはボートを漕ぐ人。
答えはボーターです。ではフランス語でカンカン帽はなんでしょう?
と、松原さんは名前の由来や豆知識を色々教えてくれました。

ちなみにフランス語でカンカン帽はキャノチエでした!
考えても全く見当がつかず...。

「リボン
帽子に付けるリボン。お好きなものを選びましょう。

「ボタン」
リボンを止めるボタンをひとつ選びます。
ボタンは松原さんが集めているアンティークのもの。
リボンもボタンも沢山あってワクワク!組み合わせを考えるのも楽しいです。


「リボンとボタン決定!」
濃紺のカンカン帽のお客様は、青とピンクのリボンを選びました。
この組み合わせは、好きなサッカークラブのチームカラーなんだそう!


「まずは紺のリボン」
縫い目が見えないように、細かく手縫い。


「リボンの仕上げ」
ピンクの細いリボンを縫い付け、端を折り曲げ、結び目を作ります。
小さな下敷きを挟み、待ち針で固定。


ひと針ひと針、形を整えながらチクチク。

最後にボタンを縫い付けます。

じゃ〜ん!
出来立てほやほやのカンカン帽。

この後、アイロンで形を整えて、お客様にお渡しです。
世界にひとつだけ、オーダーメイドの帽子が出来上がりました。


ルルルには王国帽子店の帽子が沢山飾られています。
26日(日)までの開催です!ぜひ、見にいらしてくださいね。

【プロフィール】
王国帽子店 店主・モディスト※ 松原 亜子(まつばら あこ)
ホームページ http://okoku-chapeaux.com/